新ナビゲーター就任で仕掛けた!
「金バク!」大々的プロモーションの舞台裏
金バク! 座談会

OHKの顔である看板番組『金バク!』のナビゲーター交代という一大イベントを、どう地域全体に浸透させたかというプロモーション。互いの専門性を持ち寄り、まるで「街をジャック」するかのような大規模な屋外広告やデジタル戦略を展開した広報の裏側を、仕掛け人たちに語り合ってもらいました。
※本記事の内容は取材当時のものです。
対談メンバー
金バク!プロデューサー×
ナビゲーター×広報担当
ナビゲーター×広報担当

- G.K
- 金バク!プロデューサー
- 担当当時:コンテンツ制作部
現:マーケティング戦略部 
- M.N
- 金バク!ナビゲーター
- 担当当時・現:アナウンス部

- Y.K
- OHK広報統括
- 担当当時:編成業務部
現:マーケティング戦略部 
- I.K
- 金バク!広報担当
- 担当当時:編成業務部
現:本社営業部
01プロモーションの始動と広報戦略


- Y.K
- 広報統括
- OHKの番組全体の広報統括として、前年の秋ごろから動き出していました。まず「春の番組改編のテーマをどうするか?」という大きな問いを立てて、全体のキャッチコピーや予算の割り振りを調整していきました。
その軸になったのが、OHKの看板番組『金バク!』のナビゲーター交代です。報道キャスターを務めていたM.Nさんがバラエティナビゲーターに変わることを、視聴者にいかに知ってもらうか。これをミッションに、1月から広報展開が本格的に動き出しました。 
- I.K
- 広報担当
- 私は『金バク!』の編成担当として、広報統括が打ち立てた広報コンセプトと、制作陣(プロデューサー・ディレクター・ナビゲーター)との橋渡し役を担い、調整や具体的な組み立てをしていきました。

- G.K
- プロデューサー
- 編成が考える改編全体の大きなテーマと、番組が持つ個別のテーマ、この二つをI.Kさんがうまく調整してくれたんですよ。

- I.K
- 広報担当
- 両方のメッセージをうまく「寄せ合う」ことで、広報がちょうど良い中間地点になるようにすり合わせをしました。

- Y.K
- 広報統括
- 広報戦略としては、岡山・香川の両県を網羅する展開にこだわりました。岡山では中心部の大通り沿いのバス停広告や岡山駅のデジタルサイネージ、そして倉敷駅前の大型ビジョンに。香川では、高松中央商店街の吊り下げ広告や高松駅のデジタルサイネージに注目しました。結果的に、気づけば街中をジャックしたような感じになりましたね。

- G.K
- プロデューサー
- テレビ局らしい派手なPRだな、と思いましたよ。
02香川でのPR強化にかけた強い想い


- Y.K
- 広報統括
- 実は、私自身が四国支社にいた頃から、岡山と比べて香川での広報が少ないと感じていました。『金バク!』のロケは岡山・香川で同じくらい行っているのに、PRの機会が少ないのはもったいない。だからこそ、「香川県でも同じように知ってほしい」という強い想いがありました。今回、高松中央商店街の中に懸垂幕を設置できたのは大きな成果でした。OHKとしては初の試みで、本当に迫力がありましたね。

- G.K
- プロデューサー
- 「OHK、本気でやってるな」と、存在感を示すことができたと思います。

- Y.K
- 広報統括
- 岡山と香川では、街の特性も違います。高松中央商店街は、日本一長い商店街として活気に満ち溢れていますよね。

- I.K
- 広報担当
- 私も香川出身ですが、香川の人は「何か困ったらとりあえず商店街に行けばいい」と思っていますね。

- G.K
- プロデューサー
- ロケに行っても、次々と新しいお店ができていて、街の元気を感じます。

- Y.K
- 広報統括
- 一方で、岡山はバスの利用が盛んと感じていたため、多くの人の目に留まるだろうと思い、協力してもらって多くのバス停に広告を出してもらいました。岡山と香川、両方に会社の拠点があるからこそ、こうした違いがよく分かります。
03広報で狙った「別人級」ポスターの仕掛け


- I.K
- 広報担当
- メインビジュアルのポスターも工夫しました。様々なM.Nさんを知ってもらいたいという想いから、岡山と香川で雰囲気をガラッと変えたんですよ。

- Y.K
- 広報統括
- 岡山と香川で、別人みたいにイメージが違うよね(笑)

- I.K
- 広報担当
- 「どっちがM.Nさんですか?」って聞かれるくらい、かなり評判になりました(笑)

- M.N
- ナビゲーター
- そんなに違いますか!?

- G.K
- プロデューサー
- 狙い通りにハマったね。今回のテーマは「M.Nさんが岡山・香川の情報を色々な人に教えてもらう」ことだったので、ポスターにも「もっと知りたい」「もっと教えて」というキーワードを散りばめてもらいました。

- I.K
- 広報担当
- 今までニュースキャスターとしてスタジオにいたM.Nさんが、街に出て色々なことを知り、様々な表情を見せる。それが今回のテーマでした。

- G.K
- プロデューサー
- 『金バク!』の大きな柱は「人に会いに行く」ことなので、歴代のテーマを踏襲しつつも、新しい要素を加えました。そういった意味でも、幅広く展開ができたんじゃないかな。
04これぞテレビ局!全社連携の協力体制


- I.K
- 広報担当
- 『金バク!』はOHKの看板番組です。ナビゲーターの交代はすごく大きな出来事なので、「ここは絶対に力を入れるべきだ」という思いが、全社の協力につながりました。

- Y.K
- 広報統括
- コロナ禍以降、大規模な広報活動が難しかったこともあり、久々に思い切ったことをやろうという雰囲気が社内にありました。社内でも「2013年の番組スタート以来、大々的なプロモーションだ」と言われましたね。

- G.K
- プロデューサー
- ナビゲーター交代のタイミングで、編成が「予算はしっかり確保した」と言ってくれたんです。それで「じゃあ、思い切り気持ちよくやってみましょう!」となりました。

- Y.K
- 広報統括
- たまたま「派手なことをやりたい」という思いを持ったメンバーが揃っていたのもチャンスでした。

- G.K
- プロデューサー
- 今回は、社内のいろんな部署から力を借りました。

- Y.K
- 広報統括
- 全社の力を借りましたね。例えば、若年層に届けたくてSNSの縦型動画にも力を入れたのですが、デジタルコンテンツ部が撮影から制作まで協力してくれました。

- I.K
- 広報担当
- 特に縦型動画を担当してくれたのが、ナビゲーターと仲が良い女性社員だったんです。だからこそ、テーマをすごくよく理解してくれていて。

- Y.K
- 広報統括
- 香川の掲出場所を決める際には、四国支社の営業担当が実際に街を歩いて最適な場所を探してくれました。初めての試みで「どうすれば広告を出せるか?」と手探りでしたが、営業担当も一緒になって考えてくれました。

- G.K
- プロデューサー
- 各部署の協力が本当に大きかった。編成や制作だけではPRの幅は狭まりますが、今回は全社で連携できたからこそ、テレビ局らしい広報ができたと感じています。やっぱりテレビ局はこうじゃないと(笑)
05少人数だからこそ!ローカル局の強みと若手の活躍


- Y.K
- 広報統括
- 大規模な局だと部内で完結することが多いですが、私たちはそうはいかないので、色々な部署に協力を求めます。おかげで各部署がフットワーク軽く動いてくれました。香川で広告の掲示場所を探していた時も、営業担当に相談すると「今すぐ見てくる」と言って、商店街まで探しに行ってくれたんです。

- G.K
- プロデューサー
- そうやってすぐに動いてくれるメンバーがいるのは本当にありがたい。みんな、上からの指示ではなく、自ら動いてくれる。

- I.K
- 広報担当
- 人数が少ないからこそ、日頃から関係性が築けていて、お願いしやすかったんだと思います。

- G.K
- プロデューサー
- 現場の若手同士で気軽に話せるから、かしこまった依頼ではなく連携が取りやすい。ローカル局はコンパクトなので、若手発信で連携が生まれるのは管理職としてもありがたいことです。みんなが同じ方向を向いていることが一番重要なんです。

- I.K
- 広報担当
- ナビゲーターのM.Nさんのことをみんな知っているから、「M.Nさんのために頑張ろう」と思えるんです。デジタルコンテンツ部に依頼したのも、ナビゲーターとプライベートで仲が良いから、外部に委託するより熱意を持って良いものを作ってくれるだろうと思って。

- G.K
- プロデューサー
- 「こんなこともできるんじゃない?」「あんなこともできるんじゃない?」と言いながらモノづくりができるのは、いかにもテレビ局らしいよね。

- Y.K
- 広報統括
- 今回の実働部隊は若手中心で、みんな楽しみながらやっていました。

- I.K
- 広報担当
- 若手がかなり自由にやらせてもらった感じがします。

- Y.K
- 広報統括
- 初めて挑戦することに対して、上司が前向きに「いいじゃないか」と言ってくれて、部門間の調整をしてくれました。若手が挑戦するならやってみたらいいという雰囲気があったんです。

- I.K
- 広報担当
- 終わった時に、心から「やりきった!」という達成感がありました。
06初回放送の緊迫と達成感


- G.K
- プロデューサー
- 一方で、ナビゲーターのM.Nさんは大変だったと思うけどね(笑)これだけ露出しているんだから、というプレッシャーがあったはず。

- M.N
- ナビゲーター
- 当時は嬉しかった反面、初回放送までずっとプレッシャーでした(笑)

- G.K
- プロデューサー
- これだけ大々的にやって、もし視聴者に見てもらえなかったらと考えると、周りもドキドキでしたよ。

- I.K
- 広報担当
- 編成としても気になりすぎて、初回ロケは1日中つきっきりで同行しました。

- Y.K
- 広報統括
- 初回放送の後は、みんな朝早く出社して視聴率を確認しましたが、目標を達成して拍手が起こっていました(笑)

- G.K
- プロデューサー
- ニュースではあんなに冷静沈着だったのに、M.Nさんがあそこまで緊張している顔は見たことがなかったよ。

- Y.K
- 広報統括
- ロケ中、同行していたI.Kさんから「オープニング終わりました!M.Nさんは2回噛んで緊張していました!」と、しっかり報告が来ました(笑)

- G.K
- プロデューサー
- それだけこの番組に対する思いが強かったんだろうね。皆で頑張った甲斐がありました。

- I.K
- 広報担当
- 初回の個人視聴率が5%超え、翌週も6%以上と、前年度の数字を落とすことなくスムーズに引き継げました。

- Y.K
- 広報統括
- 広告の反響も大きく、社員から「バス停広告を見たよ!」「香川の懸垂幕は目立っていたね」という連絡が一番入りました。私たちは、岡山と香川の皆さんの目にどう映るかを確かめるために、I.Kさんと二人で広報の設置場所を全部見に行きました。

- G.K
- プロデューサー
- 設置場所の確認も大変だったね。特に駅のデジタルサイネージは、いつ流れるか分からないから、下でずっと待ち構えていたんだよね(笑)

- Y.K
- 広報統括
- 待ち構えるのは大変でしたが(笑)、それも含めみんなで楽しみながらできたので、とにかく挑戦してよかったです。